2008年06月10日(火)

気になる作品ベスト3 南鶴牧小学校

ミュージアム・スクール
みなみつるまきブログ用.JPG

今日は多摩市立南鶴牧小学校の5年生が
バスに乗ってやってきてくれました。

道路が思ったよりも空いていたおかげで、
予定よりも早く到着したとのこと。
開館と同時に美術館に入ってきた時には
木場公園でひと遊び終えた後だったので
うっすら汗をかいて元気いっぱいの様子です。

初めに図工の横道先生を先頭に
展示室全体をみんなで一周して
第一印象で気になる作品をそれぞれがチェック。
その後で2チームに分かれて
気になったベスト3の作品を見ました。

気になった第1位は、やっぱり《明日の神話》。
画面全体にながれる雰囲気などを感じつつ
描かれているものをひとつひとつ見ていきました。
メキシコのホテルのロビーに飾られる予定だったことを知ると
「そのホテルに泊まっていたら怖くてトイレに行けない」
と言っていたこども達でしたが、
メキシコでは骸骨は死と再生の象徴であることを伝えると
中央にある大きな骸骨は「きっと守り神なんだね」と
ちょっと安心したようです。

気になった第2位は、宮島達男のデジタルカウンターの作品。
緑色の電気コードでつながった2つのカウンターの関係を確かめたり
自分のペースにぴったりのカウンターを探したり。

そして第3位は、スゥ・ドーホーの《リフレクション》。
作品に使われている布をさわってみると
「思っていたのとはちがった」という人が多く
意外な布のコシや硬さに驚いたようです。

自由見学の時間に数人のこども達と《IKAROS》を見ました。
はじめに何が描いてある絵なのか
みんなが思いついたことを言ってみました。
するとみんないろいろなものが見えてきました。
その後でイカロスの墜落の話を教えると
これは空を飛ぶ場面なのか、あるいは墜落するところなのか、
イカロスの神話のどんな場面を描いたものなのかで
話が盛り上がりました。

どんな作品でも活発に意見が飛び出すので
一緒に作品を見ているととても楽しくなります。
ひとつの作品を見ながら
みんなで思ったことを話す楽しさを
こどもたちにも感じてもらえたら嬉しいです。
(武)

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