2007年12月20日(木)
先生といっしょ~港区立東町小学校
ミュージアム・スクール
美術館でこどもたちにトークするのは、
私たち学芸員ばかりではありません。
数は必ずしも多くはありませんが、
先生たちも美術作品の前に立ち、
お話をしていただくことがあります。
今日の港区立東町小学校は、
毎年、当館を訪れてくれる学校です。
最初はSPACE FOR YOUR FUTURE展を
学芸員の案内で見学し、
その後、場所を移して常設展示室へ。
こどもたちは今度は先生と一緒に、
スゥ・ドーホー、岡本太郎、宮島達男の
作品を鑑賞しました。
こどもたちの興味のありかや、
普段の様子をよく知っている先生ならではの
トークがごく自然に進んでいきます。
「この作品は学校のプールよりも大きいかな?小さいかな?」
「岡本太郎はみんなと同じ港区に長い間、住んでいたのよ」
「宮島達男の作品は、みんなが住んでいるすぐ近くでも見られます。」
こどもの好奇心を引き出すような話を織り交ぜなから、
同じ作品を見つめて、
先生もいっしょになっておもしろがったり、
こどもの反応にフシギそうに考えたり。
先生の共感力ってすごいです。
こどもたちの中に芽生えた「おもしろい」という気持ちを
さらに深く大きく膨らませていく・・・。
そういう幸福な現場に立ち会えました。
(C.M.)