2007年10月17日(水)
現場の悩み・・・
スクールプログラム
教員研修の一環として先生方が、
美術館に来られることもありますが、
逆に学芸員が学校に出向いてお話する機会もあります。
今日は、新宿区立中学校教育研究会美術部に出向き、
当館で実施している学校団体向けのプログラムを中心に、
お話をしてきました。
せっかくの機会なので、なぜ美術に目覚めたのか、
先生方のアート初体験を伺いました。
「小学生の頃に体育館で見たピカソの記録映画に大興奮した」
「幼少の頃、はじめてのオペラ鑑賞で、その舞台美術に感銘を受けた」
「お菓子のおまけシールのキャラクターを描くのが楽しかった」
「工作が好きで、オリジナルのおもちゃを作っていた」
「小さい頃からベレー帽をかぶっており、風景画を描くのが好きだった」
などなど、みなさんいろいろなエピソードをお持ちで、
非常に盛り上がりました。
やはり、幼少の頃の体験が、将来美術の道に進もうという
きっかけに少なからずなっているようです。
普段我々が行っている子ども向けのプログラムも
そうした経験の一つとして将来その子が美術好きに
なってくれるきっかけになれば良いなと思います。
現場の先生からは、現行の授業時間数では、
美術館に連れて行きたくても時間が確保できない、
生徒に現代美術を見せても楽しんでもらえるか不安と
いった苦悩や率直なご意見が多数寄せられました。
こうした研修会で、学校と美術館双方の人間が直接顔をあわせ、
意見を交わしたり、情報交換をすることは、
とても意義のある事だと思います。
学校との連携、お互いに知恵を出しあって、
より良い方向や方法を探っていけたらと思います。
(G)