2007年09月26日(水)

一歩一歩着実に

ミュージアム・スクール
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学校から40分かけて歩いてきてくれた
錦糸小学校の6年生。
先日富士登山を経験したばかりなので、
40分ぐらいはへっちゃらだったとのこと。すごい!

3チームに分かれて作品を鑑賞しました。
美術館に来るのははじめての子がほとんどでしたが、
ひとつひとつの作品に深い興味をもって、
じっくりと鑑賞してくれました。

藤本由紀夫の《Ears with Chair》では
「筒の外側から声を出したくなるかもしれませんが
この作品はそうやるものではなくて、
座って筒を耳に当ててみると普段聞こえている音が変化し、
それにあわせて見える風景がどんな風に変わるかを楽しんでください」
と話すと、どんなふうに変化するのかを
ひとりひとりが一生懸命に感じ取ってくれていました。

岡本太郎の《明日の神話》を題材に事前授業をしてきたそうで
実物を見るまなざしが真剣。
さまざまな生き物を探しながら
画面のすみずみまで鑑賞しおわったときには、
「左端は天国だ」「真ん中は地獄。」
「戦争かな」
という言葉がでていました。

自由鑑賞時間には
先生から配られたワークシートに
《明日の神話》のなかのさまざまな生き物を見つけてメモ。

富士山に登るがごとく、一歩一歩丁寧に積み重ねていくことで、
じっくり鑑賞することができているんだと実感しました。
(武)

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