2007年08月05日(日)
夏休みこどもワークショップ<第3日目 その2>
ワークショップ
美術館のエントランス奥に広がるこの風景。
これが、こどもたちが3日間かけて作りあげた“眠りの森”です。
明るい色にあふれた夢のようなこの風景は、
でもそれだけではありません。
よく見るとなにやらぶつぶつ声が聞こえます。
「もう食べられないよう~」
「夢ならさめてくれ」
「みかん、ほしい!」などなど。
そして寝ている人形たちは時おり、
ばたばたっ、びくっとカラダを揺すります。
ワークショップ最後のお披露目会で、
初めてこの「眠る人」たちが動き始めると、
こどもたちから歓声が上がりました。
そこから聞こえてくるのは、
そこにいるこどもたちの声なのです。
(録音した声を流しています。)
「眠る人」の寝言はさらに続きます。
「一億円ほしいよう~」
「お母さん、あそぼ」
もしかしたらこどもたちは、普段は言えない願いを
寝言に託したのかもしれません。
でも中には
「社長、もうしません~」というものも。
3日間かけてやっとできたこの“眠りの森”は、
大人になると見ることのできない風景なのかもしれません。
こどもだけが知っている“眠りの森”を
どうぞ見にきてください。
8月19日まで公開中です。
(C.M.)