2007年07月24日(火)

未来のアーティストたち

ミュージアム・スクール
今日は横浜市にある
橘学苑高等学校デザイン美術コースのみなさんが見学に来てくれました。
普段から自分が制作することでアートとは近い位置にいながらも、
なかなかアーティストの作品を見る機会が少ないという皆さん。
リキテンスタイン作品で正方形の画面の構成をじっくり考えたり、
スゥ・ドーホー作品の布を触って質感を確かめたり、
実感を持って鑑賞してくれました。

《明日の神話》では、
ホテルのロビーに飾られるはずだったと話すと、
「ロビーにこれがあったら怖い」との声。
そこから、なぜ明るいはずのホテルのロビーに飾るために
あえてこの作品を描いたのか、
画面の左側の明るい雰囲気のイメージや、
「明日の神話」というタイトルなどから、
ちょっと考えてくれたようでした。
また、「岡本太郎は一体いくらでこの仕事を受けたのか」
という質問も飛び出しました。
こうした、作品が飾られる場所のイメージのことや
制作の契約金額について思いをめぐらしながら鑑賞するのは、
やはりみんなが作品を制作する側の人、
つまり未来のアーティストだからなのでしょう。

これからも、たくさんの美術作品を見て、
感性を磨いていってくださいね。
(武)

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