2007年06月05日(火)

真剣な眼差し

ミュージアム・スクール

私たち美術館のスタッフは、毎日のように作品を見ているのですが、
それでも誰か別の人と一緒に見ると、
新たな発見があって嬉しくなるものです。

この日、美術館に来てくれたのは、
葛飾ろう学校高等部の生徒さん。
「うまく作品を紹介できるかしら?」と最初はトークに不安もありましたが、
引率の先生のスムーズな手話通訳のお陰で、
普段と変わらず作品についてお話することができました。

みなさんデザイン系専攻とあって、
作品を見る眼差しが真剣、そして好奇心一杯です。
また「この作品にはどんな色、どんな形がある?」
「なにでできている?」「どうやってできている?」など質問を投げかけると、
それぞれ一生懸命に考えて、ユニークな答えを返してくれました。
「岡本太郎のこの作品。いったいどういう場面なんでしょう?」という質問には、
「戦争」「火事」「海のイメージ?」などなど。

作品の前に立ち、
本物が持つパワーを、全身で読み取ろうとしている生徒さん。
その集中力は・・・・すごい!
ひたむきな姿から、大切なことを学んだひと時でした。(C.M.)

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