MOTアニュアル2002 フィクション?絵画がひらく世界 展覧会概要
東京都現代美術館が企画するMOTアニュアルは、年に1度、新しい美術の成果をゆるやかなテーマの下にグループ展の形式で紹介するシリーズとして1999年からスタートしました。
今年のMOTアニュアルは、「フィクション?」と題して、バーチャルなイメージがあふれる現代における絵画表現の可能性を、若い作家たちの試行のなかに探ります。
テレビや電子メディアの日常生活への浸透により、私たちの感覚は、現実と虚構の網の目のなかにさまよっています。こうした環境のなかで、絵画は、虚像として目の前にひらかれることで逆に、「現実」の深みを暗示しているともいえます。そこには描く人の身体がどのように関わり、それを見る私たちは、どのように応答することができるのでしょうか?
「現実はフィクションではないのか?」「絵画はフィクションか?」「フィクションでないものって?」
絵画を中心に展開される多様な世界が、現代生活におけるリアリティのあり方を問い直し、解きほぐすためのささやかな契機となることを願っています。