QUOBO ベルリンのアート 壁崩壊から10年 展覧会概要
冷戦の時代、東西に分断された都市として独特の緊張感のもとにあったベルリンは、1989年の衝撃的な壁崩壊からドイツの新しい首都となるまでの10年間に、大きな変化を遂げました。この間、ベルリンのアートもまた、さまざまな新しい動きによって注目を集めてきました。
この時期に新たにベルリンを拠点に活動するようになった芸術家たちは多く、またすでに80年代からベルリンで活動していたアーティストも、現在の多彩な状況を考える上で見逃すことができません。
80年代終わりまで絵画中心だったベルリンを変えたのは、美術そのもののあり方を振り返って模索したフリッツ・バルトハウス、マリア・アイヒホルン、ウルリーケ・グロスアルト、エラン・シェルフら、当時の西ベルリンのアーティストたちでした。同じ頃東ベルリンでも、ツウィン・ガブリエルら新しい世代の作家たちが新風をもたらしました。
壁の崩壊とともに、その場限りの一時的な展示を可能にする新たな創作の場が見出され、所有者が明らかでなくなった建物をアートが占拠する光景も見られました。こうして、建築、デザイン、映画、音楽、ファッション、クラブ・カルチャーなどさまざまな領域と結びついたベルリン特有のアート・シーンが生まれたのです。
本展は1989-1999年のベルリンの美術を、14組のアーティストの、主にインスタレーション作品によって切り取る試みです。同時に、90年代のベルリンにおけるグループの活動やプロジェクトを紹介します。