東京都現代美術館
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舟越 桂 Katsura Funakoshi Works: 1980-2003  展覧会概要


どこか遠い眼差しで静かに佇む人たち―舟越桂がつくる彫刻は、その人物の心の中までもかいま見せるような深い精神性を備えています。

1951年生まれの舟越桂は、東京芸術大学大学院を卒業後、1980年代初めから現代に生きる人間像を等身大の木彫りで制作し、注目を集めるようになります。大理石の眼をもつ繊細な顔だち、全身像でも胸像でもない微妙なバランスの半身像は、具象彫刻の新しい可能性を開くものとして現代美術界に爽やかな風を送りこみました。その後、ヴェネツィア・ビエンナーレ、サンパウロ・ビエンナーレといった海外の展覧会に日本代表のひとりとして参加することによって世界的にも知られるところとなり、その彫刻がもつ独特の存在感や奥行きのある表現は多くの人々の共感を呼ぶことになりました。

本展は、舟越桂のこれまでの軌跡を初期から最新作までの代表作約40点によってたどる本格的な回顧展です。この複雑な時代において、人間とは何かという根源的なテーマを投げかけてくる舟越桂の彫刻。これまでまとまった形で紹介されることの少なかった舟越桂の世界を存分に堪能していただくとともに、見る人それぞれが人間存在について思いをめぐらせる機会となれば幸いです。
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