榎倉康二 展 展覧会概要
榎倉康二(1942-1995)は、1960年代後半の、ものごとを根底から問い直すような社会風潮のなかで、写真界のプロヴォーグや美術界のもの派からの影響を受けながら、鋭い身体感覚と独自の思考にもとづいた作品を制作しはじめます。その活動は1970年「第10回日本国際美術展 人間と物質」に出品したことから注目をあつめ、1971年「パリ・ビエンナーレ」に《壁》作品を出品したことで海外でも評価をうけます。1978年、1980年には続けて「ベニス・ビエンナーレ」に出品しています。その作風をかえながらもいつも作品の物質感を大切にしていた彼の作品は独特の存在感をもつと同時に静かな美しさに満ちています。今回の展示では作家の各時期の作品を展示してその突然の死が今もって惜しまれる作家を回顧します。